公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第11回「囚われの女Ⅱ」
INFORMATION
長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの第11回。今回とりあげる『囚われの女』後半の最大の読みどころは、ヴェルデュラン家の夜会にて、主人公「私」が音楽家ヴァントゥイユの知られざる遺作、七重奏曲を聴き、芸術をめぐる啓示を受ける場面である。講師に『水の音楽——オンディーヌとメリザンド』や『音楽と文学の対位法』の著者としても演奏家としても、ドビュッシーを中心とするフランス音楽と文学の密接なつながりを探究してきた第一人者、青柳いづみこ氏をお迎えし、プルーストの小説における音楽描写の特徴について考察する。
講師
ピアニスト、文筆家
青柳 いづみこ 氏
ピアニスト?文筆家。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京藝術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により学術博士号を取得。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。大阪音楽大学名誉教授。日本演奏連盟理事。日本ショパン協会理事。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。著書に、『翼のはえた指評伝安川加壽子』(1999年、吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯』(2000年、日本エッセイスト?クラブ賞)、『六本指のゴルトベルク』(2009年、講談社エッセイ賞)など多数。近著に『ドビュッシー最後の一年』。
司会
本学文学部文学科フランス文学専修教授
坂本 浩也
詳細情報
名称
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第11回「囚われの女Ⅱ」
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
主催
文学部文学科
備考
全14回。第12回は2019年7月に開催予定。かならずテキスト(プルースト作?吉川一義訳『失われた時を求めて』第 11 巻「囚われの女Ⅱ」岩波文庫、2017年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。